フィリピンで入院? フィリピンの病院の賢い利用方法: 2009

2009年8月8日土曜日

フィリピンで入院?病院を選ぶコツ2-格安国立病院?

こんにちは

さて今回は安いと言われている
フィリピンの国立病院について

多分フィリピンに長く滞在し、フィリピン人と
深く関わってきた人なら一度はフィリピンの
国立病院に行ったことがあると思います。

たとえばマニラで有名な国立病院なら
フィリピン大学医学部付属の
Philippine General Hospital(PGH)
セブではCebu City Hospital と 
Vicente Sotto Memorial Medical Centerなど.
地方の州都(日本の県庁所在地)にはそれそれ
その地方の名前をつけたProvincial Hospital(州病院)
があり、更に各大きな町や市にはDistrict Hospitalと
呼ばれる市立病院があります。

それらの病院は国の病院でありながらも立てや横の
連携がまったくなく、日本のようにもっと技術の高い病院に
推薦するという制度がぜんぜんできていません。

それぞれの病院はその病院の管轄の地域、たとえば
市の病院であれば市の予算で運営されているため
その市の大きさによって病院の施設のレベルも違ってきます。

病院の入院費はご存知のように私立病院と比べると
かなり安くなります。

まず入院するときの手続きでは50ぺそほどあれば
簡単に入院できてしまいます。

病室は共同部屋であれば根本的に無料。
ただし混みあっているときには二人の患者が
一つのベッドを共有することもよくあります。

二人用の個室もありますがそれは各病院によって料金が違い
目安は一日400ペソから600ぺそです。

ですからデング熱などのようにあまり薬を使わない病気では
個室を使っても5千ぺそもせずに退院できます。


薬はやはり別払いですので、病院に払う費用のほかに
5千ペソは最低ないと薬が買えず何の治療もできません。
国立病院の中には安いジェネリックの薬を販売する薬局があり
入院中に使用する点滴液から注射器まですべて買ってくるように
言われますので、そこで買えば安くなります。

フィリピンの貧しい人々を対象にした病院なのですが
無料なのは共同部屋のベッド使用料とその病院で働く勤務医の
診察料や手術の医術料だけです。

たしかに手術をともなう入院では自前に外科の先生に払う
医術料の交渉をせずにすみ、無料ですのでかなり安くなります。
要は薬代さえあれば国立病院では手術ができるわけです。

ただし国立病院はあくまで貧しいフィリピン人と公務員のために
安く医療を提供するためにあるものです。ですから病院はいつも
大勢の貧しい人々で混みあい、衛生上かなり汚いベッドや部屋しか
ないことがほとんどです。貧しい人々はお金がないものですから
早く治って帰ろうと必死です。ある意味戦場の簡易病院のような
有様ですのでそこに日本人のあなたが行くとかなり目立つわけです。

そして更に注意するべきことは、国立病院では主治医を選ぶことが
できません。国立病院で勤務している医者はすべて専門課程を
研修中の研修医です。そして安く医療を提供するために
開業している専門家を主治医に呼ぶことをしません。

患者は入院したときにたまたまその日が当直の勤務医によって
診察され、退院するまでその先生のもとで治療を受けます。
国立病院の研修医は患者さんの数があまりにも多いので
しっかりした専門家からの教えを受ける時間がなく、
かなりの部分独学で患者さんの数をこなすことによって
専門の技術を習得します。

ですから当然一人の患者さんにかける時間は少なく、
説明してもなかなか理解できない貧しい患者さんが多いので
文句を言ってもあまり聞いてくれず、横柄な態度の医者が
多いのも国立病院です。

しかも患者さんから診察料を取らず、月額の決まった給料制で
仕事をしているので、患者さんが多くても給料は増えず
不機嫌な医者が多いのも国立病院です。

国立病院の看護婦はある程度地位が高く、自分の判断で
熱が出ている患者さんとかに処方をして応急医療処置を
施すことができます。
心肺停止などの患者さんに最初にかけつけ処置をほどこしたりも
するのですが、最近はそういったレベルの高い看護婦は
外国から推薦をうけどんどん海外に流出し、残っている看護婦は
へたくそな看護婦か経験の浅い人ばかりです。

経験の浅い駄目な看護婦ほど横柄な態度で患者を見下し
私は忙しいのだから面倒をかけるなといった態度で
患者さんを呼び捨てし、薬をあげたらさっさと行ってしまうような
看護婦がたくさんいます。

医者の私でも信頼してまかせられる看護婦がどんどん減っており
将来怖いところがあります。

もしお金が本当になく節約したい方は国立病院にいっても
かまいませんが、これらの不便さや医者の横柄さを考慮にいれ
文句は聞いてくれないと覚悟して行ってください。

中には人柄の良い腕の立つ医者や看護婦もいますから
運良くその良い医者や良い看護婦の担当になることを
祈って出かけるようにしてください。

それではお元気で






2009年8月2日日曜日

フィリピンで入院?病院を選ぶコツ-私立病院について、その1

こんにちは

さて今回はフィリピンの私立病院について
もう少し詳しくお伝えしたいと思います。

フィリピンの私立病院は医者、検査機関、
そして薬局をもちながらも、
それぞれが独立して営業する体制をとっています。

ですから個人で開業している専門をもった医師が
主治医として患者さんを受け持ち、病院や検査機関を
使って治療を施しますが、
それぞれ別に営業されているものなので
別々に使用料を支払わなければなりません。

医者は自分の腕と学歴、経験から知名度を上げ
患者さんから戴く診察料によって生計を立てています。
ですから有名な医者ほど診察料が高く、特に
外科医などの手術をともなう治療では、
医者はその手術の難易度から自由に自分の医術料を
決めることができます。

それが英語でドクターズフィー(Doctor's fee)といい
手術をする前に患者はかならず外科医に相談し
外科医と手術代の交渉をしてから手術を始めます。

日本人は良く外科医に言われた金額が
病院に入院してかかるすべての金額と誤解し
だまされたとぼやくのですが、それはフィリピンの
常識を知らない日本人の方にも落ち度があるわけです。

フィリピンの医者は直接、病院の営業とは
一切関わっていません。

ですから病院側が入院費をどのくらい取るか
薬がどのぐらいかかるかなどは実際に自分が
入院したことのある医者以外は良く知りません。

ですから医者に入院費はどのくらいかかりますか
と聞いても病院によって違うわけで
はっきりと答えられないわけです。

医者の診察料や手術の医術料はその医者の
知名度から相場が決まっているのですが、
医者は自由に患者と交渉することができるので
お金持ちと思われる患者には、日本人も含めて
少し高めの医術料をふっかけてきます。
逆に知り合いから紹介された患者や、
患者に恩がある場合には
医術料をただにしたりすることもあります。
いずれも交渉しだいなわけです。

患者は当然その医術料が高いなと思った場合
自由に他の外科医を選ぶことができます。

これが日本と違うところで、
患者は医者を自由に選ぶ権利があるわけです。

ですから日本人であるあなたは
医者に言われた金額を鵜呑みにせず
ほかの医者にも相談してみて交渉をしてから
手術などに合意するようお願いいたします。

フィリピンの私立病院は患者に有名な医者たちと
最新の設備、そして快適な病室を提供して営利を得る
商売です。

ですからお金を良く払う金持ちの患者には
とことん快適な環境と融通の利くサービスを提供しますが
お金を出さない患者にはまったくと言っていいほど
サービスをしてくれないか、無視されます。
その患者さんの区別が部屋のランクから決まるのです。

最上階のスイートルームにいる患者さんには
医者であっても薬をあげる看護婦であっても
患者さんの許可なしに病室に入ることはできません。
ですから夜中に患者が寝たいから誰も入れるなと言えば
医者も朝までまって病室への入室を待つわけです。

それが普通の病室の患者さんであれば医者や看護婦の
したいがまま、夜中であっても患者さんをたたき起こして
検査をしたり、用が済むまで患者さんを寝させません。

看護陣は病院に雇われた医者の召使なので
医療チームとして患者を診ることはなく
ただ医者に言われたことをすべてこなさないと
給料が貰えなくなるので働くだけの召使で
患者を労わる融通などはまったくありません。

ただ私から言わせると
これはフィリピンの看護婦が悪いというのではなく
病院のシステムが営業中心の患者を搾取してでも
病院の採算を立てるのが第一的方針のせいだと
思われます。
現にカナダやアメリカではフィリピン人の看護婦で
優秀賞を貰っている方がたくさんいます。

まあその辺の意見はさておき、
私立病院の看護婦は患者さんの容態などを診る
技術を持っていても、医者の許可なしで医療行為を
することができません。
しかも主治医である医師は独立した開業医であり
病院から給料をもらっている看護婦は医者の連絡先でさえ
知らないことがほとんどです。

看護婦は患者に何かあったとき、病院に所属している
研修中の勤務医に連絡するのが仕事で、患者の容態の
チェックは勤務医の仕事です。そして勤務医が看護婦に
応急処置の指図をし、主治医に連絡するわけです。

このようにフィリピンでは主治医が患者のすべての責任を
もち、勤務医や看護婦は自分の判断でミスをおこさないよう
余計なことは何もしません。
逆にいえば主治医の許可なしでは患者さんが嫌がっても
夜中血圧の測定や薬の投与など融通を利かしてやめることは
できないのです。

ですから治療方法への苦情や文句は直接主治医に
話してください。主治医に文句を言わないと何も解決しない
仕組みになっているのです。


2009年7月30日木曜日

フィリピンで入院?医者を選ぶコツ2 -医者の種類について

こんにちは

前回フィリピンの医者は専門をもつのに
何年もの経験を積みその専門の国家試験をうけて
専門医師になるわけで専門性が高いほど
腕も良く、最新の医療技術をもっていると
お話しましたが

今回は腕の良い先生が必ずしも
良い医者であるとは限らないということについて
お伝えしたいと思います。

フィリピンの開業医はすべて専門をもった医師たち
なのですが、ちょっと風邪をひいたからと言って
すぐに肺の専門の医者に見てもらう人はいないと
思います。

普通は内科、小児科、産婦人科などがちょっとした
健康の相談に行く場所で、そこから紹介されて
肺の専門家などに行くわけです。

ところがフィリピンでは患者さんが自由に専門家を
選ぶことができるのと、ビジネスで各医者が競っている為
紹介のシステムがあまり確立していないこともあり
患者がいきなり近くにクリニックを持つ有名な
肺の専門家に行き診て貰う事ができてしまうわけです。

そういったシステムの悪さから、
自分の専門外の病気には疎い医者が
別の病気をもった患者を初診し、誤診してしまうことが
多々あります。

それを解決するべくアメリカで提唱された家庭医という
内科、小児科、産婦人科の知識を詳しくはないけれでも
広くもち、患者さんを家族ぐるみで診て正しい専門家に
紹介する制度がフィリピンでも始まり、2年間の研修を
つんで家庭医の専門をもった医者が増えてきました。

日本で言うところの町の近所の医者でしょうか。

彼らの家庭医は小さな町などに診療所をもち
家族ぐるみでその患者さんの生活と病気の傾向などを
把握できるよう訓練されているのですが、
フィリピンでもそういった認知度はまだまだあまりなく
専門家からもいろんな専門をかじった家庭医を
未熟専門家として扱われ、まだまだ紹介のシステムが
確立していません。

ですからフィリピンで損をしないで、誤診やトラブルにも
あわないようにするためには、医者を知らなければいけません。

フィリピンはコネ社会ですが、それが医者との付き合いでも
あてはまります。

たとえ偉い称号のついた医者を指名しても、腕はたちますが
彼らはあなたをお金を支払えば治療してあげるという
傲慢な立場でみます。

フィリピンでは自分の知っている各専門の先生を
自由に指名することができますので、有名な先生の名前を
知っておくと便利なのですが、お金で雇うという感覚でしか
診てくれないわけです。

そこで私がいろいろなフィリピンの医者とつきあってきて
お勧めするのが


一人良さそうな内科の先生を知っておき、
できれば定期的に彼に診てもらい
親しい間柄をつくっておくこと


それが一番安心できフィリピンで快適にすごすコツ

だと思います。

ここでのポイントはよくその先生に会い、彼の携帯電話番号をもらえるほど
親しくなっておくことです。

これはあくまでも長期滞在する方へのアドバイスですが
かかりつけの医者として普段こまめに会い、
家族で催しものなどに招待するなど、家族ぐるみで
その先生と親しくなることができると

緊急で病気になったときなど
いざという時すぐに連絡して相談でき
入院などの適切なアドバイスももらうことができます。
そして入院の手続きなど前もってその先生が準備して下さることもあります。

その時の病気が外科の手術を必要とする場合でも
その先生が彼の信頼する外科医を紹介して下さるので
親切にまた安心して診て貰うことができます。

医者のほうも知り合いの患者にはいい加減にできないので
親切に責任をもって診てくれます。
また親しい間柄の人には、不当な病院側の請求などにも
対処してくれ、さらには割引の手続きもしてくれます。

そして内科の専門はフィリピンでも難しい専門なので
医者の間でも尊敬されていて、彼らが紹介する患者さんも
大事にしてくれます。(紹介された医師も下手なことをして
内科の先生から嫌われるのを恐れているため)


ですからフィリピンでながく住む予定の方は近くで信頼できる内科を
さっそく探すことをお勧めします。

そして普段から余計だと思えるぐらいその内科の医師に
恩を売ってください。

もしできるなら病気にならなくても早いうちから
信頼できそうな外科の医師をその先生から紹介してもらい
その外科の先生とも親しくし、恩をどんどん売っておいてください。

これがいざとなった時にとても得をします。

私の場合、外科の友人がいて、ある時手術してもらったら
診察料(ドクターズフィー)がただで済み、
おまけに病院の入院の期間も短く抑え、
薬も安いものにしてもらい、病院代、薬代あわせても
2万ペソで退院することができました。

ですから親しい医者を持つとフィリピンの生活が
心地良いものになります。

ぜひ身近で良さそうなうわさの医者を探してみて下さい。

2009年7月29日水曜日

フィリピンで入院?医者を選ぶコツ1-医療システムについて

こんにちは

さて何度もフィリピンで賢く医療を使うためには
まず良い医者を選ぼうと言って来ましたが

さて実際どうすればよい医者を選ぶことができるでしょうか?

まず本題に入る前にフィリピンの医者がどんな医療制度で免許を
とっているのかなどから説明したいと思います。
これが分からないと理解しずらいと思いますので。

まずフィリピンの医学校は一般教養としてまず4年制の大学を
卒業してから入ることができ日本の修士課程と同じようなレベルに
医学校があります。

医学校ではアメリカの最先端の教科書がそのまま使われ
授業はすべて英語で行われます。
授業はおもに暗記科目が多く分厚い教科書を
徹底的に暗記して各科目の試験を合格しないと
次の学年に進むことができません。

1年生はおもに基礎医学を学び、2年次からは病理学、
そして3年次には臨床医学を病院で実際に患者を見て
学び、4年次には学生研修医(インターン)として
付属病院の救急医療室などに待機して勤務医のアシストを
36時間体制でしながら実際の患者の診察に立合います。

そしてすべての試験をぶじ合格すると医学校を卒業でき、
その後さらに1年の研修(Post Graduate Internship)を
地元の病院で医師見習いとしてほとんど医者のような立場で
実際に患者を診ながら経験を積み、病院から合格の評価を
もらえると、そこではじめて医師国家試験を受けることができます。

フィリピンの病院はマニラやセブのような大都市の大病院を
のぞき、大概最新の医療設備が整っていませんので
フィリピンの医者は医療機器の最新技術などあまり使うことができませんが
その分実際の目で患者をみる臨床技術をとことん
貧しい患者さんを診て経験を積むので、その辺は日本より
優れているかもしれません。

医師国家試験を合格するとはれて医者として
病院の勤務医になり給料をもらうことができますが、
その段階ではまだ専門を持たない一般医としかよばれず、
給料も月2万ペソ前後しか貰えません。

その後内科や外科などの専門課程に進みたい場合は
大都市にある大病院に所属し各専門課程の勤務医として
その科に来る患者だけを診て経験を積みます。

内科なら3年間、外科なら5年間病院で勤務しながら
経験を積みその科の専門国家試験に合格して
やっと内科もしくは外科の専門医として開業できるように
なります。

もし内科の心臓科とかさらに臓器の専門を持つ場合は
その後さらに2年の研修をフィリピンの大病院か
アメリカに渡って研修し、最新技術を習得して開業します。

ですから日本では実際に患者を診ない様な病院の教授クラスの
医者が開業医として町の中で患者を診ているわけです。

フィリピンの医療システムは根本的にビジネスですので
医者もそれぞれ医療技術を競って知名度で営業しているわけです。

開業している医者の給料はすべて診察料からきますので
病院や薬には直接関係せず、有名な医者ほど診察料が
高くなります。

そのため開業医の間でも診察料や医療技術に雲泥の差が
あり、患者は自分のふところの大きさによって自由に医者を
指名して自分の主治医にすることができます。

ですから良い医者を選ぶ条件の一つはその医者の知名度です。
知名度が高く評判の良い医者を選ぶようにしてください。

専門医の中でもフィリピン医学会の難しい試験に合格し承認医師として
登録された医者はDiplomateやFellowなどの称号を名前の後に
つけることができます。

ですから同じ専門の医師でも名前のあとに称号がある医師のほうが
格が高く、最新の医療をうけることができます。






2009年7月27日月曜日

フィリピンで便利に病院に入院する方法

こんにちは

さて今回もフィリピンに長く滞在している方で
フィリピンの病院をもっと便利に使いたいという方に
お伝えしたいと思います。

前回お伝えしたERを使わない便利な入院方法は
結局普段から誰かかかりつけの医者がいなければ
できないわけです。

そして入院してからも、あなたが受ける医療の質、薬、検査など
すべてその主治医となった医者が決定権をもち、
病院や看護婦などはただその医者の決定に従うだけの存在です。

フィリピンの私立病院では看護婦の地位が低く、医師に言われたことを
するだけのメイドさんのような立場ですので、
日本のような医者と看護婦のチーム関係はできあがっていません。

ですから治療に対する不平や不満、病院使用上の不満なども
すべて医者に言わないと解決できないことがほとんどです。
看護婦に不満を言ってもらちがあかないわけです。

ですからあなたの不満や不平を聞いてくれるような良い医者を
あなたの主治医にしなくてはいけません。
主治医のちがいであなたの受ける治療に雲泥の差がでます。

そして心地よく安心して入院するためにも
親身になって聞いてくれる信頼できる医者を探さなければ
いけません。

このさい病院の大きさや施設は直接治療の質に関係しません。
たとえば小さな病院であっても検査は大病院に行って受けることが
できますし、良い医者が主治医であればどこの病院であろうと
最善の治療をしてくれます。

前にも述べましたがフィリピンの医療は
医者、検査機関、病院、そして薬局がすべて
独立した営業体制をとっており
患者はお金があれば自由に医者や検査機関、病院、
そして薬局と薬を選んで使うことができます。

それぞれの機関は独立しているので個々に使用料を
支払わなければならないのですが、それぞれ価格競争が
ありますので医者にも安い医者から有名な高い医者
検査機関も安い所から高い所まであり
患者はそれを選んで使うことができます。

病院は医療を受けられるホテルとして成り立っていますので
やはり設備の整った高級病院から安い’小さな病院まで
あるわけです。

入院中の病室の心地良さを追及するなら
お金はかかりますが高級病院はホテル並みで
その高級病院のスイートルームなどは病室のベッドが
ホテルと同じふかふかのベッドで付き添いの家族が
寝れるように付き添いようのベッドがあり
テレビのほかにソファー付の応接間もあります。
なんといっても部屋が広く、病院の10階とかにあるため
市内全体を見渡せる大きな窓が前面に広がっていたりするのは
最高なものがあります。

実際フィリピンの大金持ちはセブのお祭りの観光に来るとき
高級病院の一室をホテル代わりにして、看護婦をメイドさんのように使い
窓から祭りの見学をしたりしている人もいます。

ただそれらの施設は結局実際受ける治療とは関係なく
治療の仕方、薬などの決定権はすべて主治医にあるわけです。

ですからもしフィリピンの病院を便利に使いたい方は
まず良い医者を探しましょう。



2009年7月25日土曜日

フィリピンで入院? 救急医療室(ER)を通らずに簡単に入院してしまう方法

こんにちは

前回の続きで今回は
時間もかかり、いちいち病状を何人もの医者に
説明しなければならない救急医療室を通らずに
直接受付で手続きをして自分の好みの病室に
直接入院できてしまう方法をお伝えします。

ただしこの方法はフィリピンにある程度長く滞在し
フィリピンにかかりつけの医者がいる方で
その病気の症状が緊急を有するものではない時だけ
に限ります。

たとえば交通事故や心臓発作などの緊急の場合は
必ず救急医療室で初期治療を行いますので
この下にかかれた方法は使えません。

この方法が使えるケースはたとえば
デング熱にかかってしまい入院が必要になった時
またはひどい赤痢で脱水症状におちいり入院することに
なった場合など、

前もってかかりつけの医者に診て貰うことが
できる病状のときです。

このあとで詳しく説明しますがフィリピンでは入院するとき
主治医を自分で指名できます。

そして主治医によってあなたの治療方法やすべての検査などを
入院している病院に指示します。

ですから入院の手続きも主治医が前もって決まっている場合
主治医となる医者の入院指示の書かれた処方箋をもって
病院の受付に行けばいちいち救急医療室を通らずに
直接病室に入ることができるわけです。

フィリピンに住んでいるタレントさんなどの有名人は
皆おかかえの医者を持っており、
何か体調を崩して病院に入院するときは、
この方法で医者から入院指示の書かれた処方箋を受付で見せ、
人目に知られずに面倒なこともせず直接病室に入ってしまいます。

時間も手間も省け、更には救急医療室利用料も支払わずにすむ
時間とお金の節約ができるわけです。

あいにくこうした便利で節約できる方法を使っているのは
実はフィリピンの金持ちたちだけです。

知っているとかなり手間が省けますので
もしフィリピンに長く滞在している方はさっそく
身近ですぐに相談できる内科の専門をもった
かかりつけの医師を探してください。

そして病気になった時などは
直接病院に行くのではなく
まずそのかかりつけの医師に会い診て貰い
そこでどんな治療をして欲しいのかなど
すべて相談しておくと、
医師は入院指示のかかれた処方箋を患者である
あなたに渡し、あとはそれをもって自分の好みの私立病院に
行けば良いわけです。

まだ主治医がいないという方のために
フィリピンの医者について次回くわしく
お話したいと思います。


2009年7月24日金曜日

フィリピンで入院? 救急医療室(ER)?

こんにちは

さて昨日のつづきで救急医療室から
入院するときのコツについて
お伝えいたします。

昨日説明したとおり、フィリピンで一般に入院するときは
必ず救急医療室に入り初期診断をされてから
入院になります。

そのとき一般の比較的庶民的な私立病院では
救急医療室で使われる薬や点滴まで
医者がいちいち処方箋をだし患者さんの付き添いに
買ってこさせます。

そこで薬を買えない貧しい患者さんは
何の治療も受けられないわけで
そういう患者さんは直接、安く医療を受けられる
国立病院の方に行きます。

フィリピン人の間では値段は高いけど
すぐに治療してもらえ、患者さんの不平や問題に
すぐ対処してくれるのが私立病院

そしてお金は安くすむけど、救急医療室でさえ
患者さんは行列をつくり、苦しくても我慢して
医者に診て貰う順番がくるのを待ち
何の不平も聞いてくれない場所が国立病院です。

ですから穏やかな市民の日本人のあなたは
まちがっても国立病院には行かないでください。

国立病院は順番待ちの形相をかえた
必死にわれ先に助からんとする患者さんたちの
戦場のような場所ですので、穏やかに医者を待つ
日本人はひどい目にあうでしょう。

すこし話がずれてしまいましたが
私立病院にきたことを前提にして
お伝えしていきます。

さて救急医療室についてから
良く聞く日本人の患者さんの不平が
何で患者がいちいち薬を買ってこなければ
いけないのか、この病院には薬はないのか? 

これは完全にフィリピンの医療システムを知らない
無知な質問です。

フィリピンの病院にはちゃんと薬がありますが
患者さんには自分で薬を選べる権利が
あるわけです。

日本のような国民保険がないフィリピンでは
医療費は全額自分で支払わなければなりません。

ですから患者さんは自分で薬を選び
ふところの余裕度によって
高い薬か安いジェネリックの薬にするか
選ぶことができるわけです。

一部の高級ホテルのような私立病院では
来る患者さんも裕福層がほとんどなので
救急医療室でも自動的に薬が病院からだされ
治療をすませた後に救急医療室使用量として
使用した薬などの請求をします。

そういう所ではもちろんジェネリックの薬などは
使われないわけで、最高の薬と医療を受けられる分
値段もかなり高くつきます。

フィリピン人でもきちんとした給料をもらっている
公務員などはPhilHealthなどの保険に入っており
そういう人は保険である程度カバーできるので
救急医療室でも保険によって自動的に薬などがだされ
すみやかに治療が行われます。
実際は少し割高になるわけですが、それを保険で払うわけです。

どちらにしてもフィリピンで使用できる医療のレベルは
自分が払う金額によって決まります。

すこしフィリピンに永く滞在している方は
庶民的な小さな私立病院を使用すると
薬が選べるので少し節約できますよ。

次回は救急医療室を使わないで
直接入院できてしまう、かなり時間とお金を
節約できる特別な方法について
お伝えしたいと思います。


2009年7月23日木曜日

フィリピンの病院に入院?病院についたらどうする?

こんにちは

今回はフィリピンの病院に着いたら
まず何をすべきかについて
お伝えしたいと思います。

余談ですが
フィリピンにも救急車はありますが
有料で救命設備も塔載されていなく
普通のタクシーを利用したほうがよっぽど
速く病院に着くことができます。

タクシーがなかなかつかまらない時のために
よく使用するタクシー会社の電話番号ぐらいは
いつも控えておきましょう。

さて病院に着きました。
入院を考えるような状態のあなたは
病院に着いたら直接救急医療室(EmergencyRoom)に
向かってください。

日本のように病院の案内窓口にいちいち行く必要はありません。

救急医療室(EmergencyRoom)に入るときには
患者であるあなたと一人の付き添いだけが
入室を許可されます。

このとき付き添いの人が重要な役割を
担いますので必ず信用できる人を一人
連れて行くようにしてください。

他に一緒にきた人々は救急医療室(EmergencyRoom)の
外で待っていてもらいます。

救急医療室(EmergencyRoom)のベッドに寝かされた
患者であるあなたにERの勤務医が診察をし
どんないきさつでその症状が始まったのか
持病はないかなど病歴もあわせて聞いてきます。

このとき英語でかかれた自分の病気歴や
今の症状がいつからどんなきっかけで始まったのかなど
英語で書かれたものを準備しておくと
診察がとてもスムーズに進み誤診も未然に防げます。

いざという時のために英語でかかれた自分の病気歴を
普段から準備しておきましょう。

このとき一部の安い私立病院では
救急医療室(EmergencyRoom)で
患者さんに必要な薬や点滴などまで
いちいち処方箋にして患者にわたし
付き添いの人がそれを薬局で買ってこなければ
何の治療も始まりません。

ですから付き添いの人がとても重要なのです。

ただフィリピンの保険に加入している場合は
すぐに病院からすべての薬が至急され治療がはじまります。

さてある程度の診断がつき、応急処置もある程度すんで
医者から入院するよう言われたとき
医者はどの先生のもとで入院するかと聞いてきます。

ここがとても日本と違い重要なことなのですが
患者さんは自由に主治医を指名することができるのです。

ここで患者が知っている医者がいなくても
ERの勤務医はどこどこの先生は良いなどと
患者さんの判断に影響することを言っては
いけない決まりがあるので、
ただ患者さんがだれだれ先生でお願いしますと
言うまで待ちます。

ですからフィリピンの内科の専門の有名な医者の名前ぐらいは
病院に行く前にまわりの人に聞いておくことをお勧めします。

そしてあなたが医者を指名しますと
たとえばDr.Kでお願いしますと言った場合
ERの勤務医はすぐさまDr.Kに連絡をし
あなたの容態をすべて説明し
どんな処方や処置をするかの指図を受けます。

このあとあなたの付き添いが病院の受付案内に行き
あなたの病室を好みで決め、入院料を払って入院が完了します。
入院料は自分が払えるという経済的証拠を
入院前に示すための前払いで病室の値段、病気の質によって
最低入院料が若干違い、
手術を伴う病気は入院料も高額です。

この入院料は退院時に支払われる全入院代金より
差し引かれるので、多めに払っておくと後で払う額が少なくてすみます。


2009年7月21日火曜日

フィリピンの病院に入院? さてどの病院に行く?

こんにちは

前回の続きで 
さてフィリピンの病院に入院しなくてはならなくなったとき
まず何に注意せねばならないかにつぃてお伝えします。
 
まずお金の準備をして
付き添いの方と一緒に病院に行くことになったら
普通日本人の方は良い医者と医療を求めて
近くにある大きな総合病院にいくと思います。

ところがここがフィリピンと日本の病院のシステムの
大きな違いで
フィリピンでは医者は個別に開業し、
病院に所属してそこでいつも勤務しているわけではありません。

フィリピンの病院はあくまで患者さんを収容する
ホテルでしかなく
直接医者とは関係ありません。

フィリピンで専門をもった医者は個人の名前で開業し
少し有名になると市内にあるあちこちの大病院に
席をいれることができ
そこで自分の患者さんを入院させ治療することができます。

かなり有名な医者になると大病院のいくつかに
自分のちいさな診療所をもうけることができ
秘書がいてたいがい予約制で外来の患者を診ます。

そしてあちこちの病院に自分の名前で患者さんが入院すると、
昼であろうと夜であろうと
すぐ連絡が入り患者さんを診察に行きます。

つまり良い医者はどこの病院にいっても
自由に選ぶことができるということです。

ただしフィリピンでも国立病院は
勤務医が直接患者さんを入院させ治療する
日本と同じ医療システムをとっています。

ここで注意すべきことはフィリピンの国立病院は
あくまで貧しいフィリピン人に
安く医療を提供することにあり、
勤務医はすべて専門課程を研修中の研修医です。

自分の名で開業している専門医は
国立病院では患者さんを治療しませんので
患者さんは医者を選ぶことはできず、
ただ良い研修医の担当になることを祈るのみです。

そしてもちろん安い国立病院は医療設備もたいしたものはなく 
一部のフィリピン大学所属の国立病院を除き、
たいがい中古の医療機器で大勢の患者さんをかかえ
きたない病院と粗末なベッドに患者さんがごたがえしている状況です。

そんなところに日本人であるあなたは
まちがっても行かないで下さい。
逆に目立ってしまい盗難にあう危険もありますので。

フィリピンの私立病院を選ぶコツは、
そこにどんな医者が席を置いているか
自分が知っている医者が
そこで治療できるかを受付案内で聞くことです。

そしてお金に余裕があれば
大きな病院ほど設備が充実し、ホテルのような快適な環境を
得ることができます。

病室も患者が自由に選ぶことができ、
ホテルとおなじように安い部屋から高い部屋まであり、
一泊いくらという基準で自分で選ぶことができます。


ですからフィリピンで入院するときには
フィリピンの医療システムの違いを理解し
自分の健康は自分の財力と自分の決断で
得られるものだということを肝に銘じて病院を選んでください。


もう一度いいますが
フィリピンの私立病院の中にはそれぞれの専門の医者の
事務所みたいな個室の診療所があり、
部屋の数が多ければ多いほど、
たくさんの専門の先生がいるわけで、病院の格が上がります。

有名な先生は
あちこちの病院がその先生の名を欲しがるので
時間制でたくさんの診療所をあちこちの病院にもつ大先生もいます。

診療所はもたず席だけその病院におくこともできるので、
各私立病院にはその病院で指名できる専門医のリストが
受付案内にあり、その医者の数が多いほど病院の格が上がります。

そしてそれらのリストにある専門医だけが
その病院に入院する患者さんの主治医になることができ、
病院に所属している勤務医は
あくまで主治医の補佐しかできません。

実際入院したことのある方はわかると思いますが
主治医は毎日一、二回の患者の訪問をするだけで
普段は交代制の勤務医が24時間体制で入院患者の管理をします。

そして何か患者さんに問題があれば
勤務医がまず患者さんを検査し、
そして勤務医は主治医に連絡して対処にあたります。

決定権や責任はすべて主治医にあるわけです。
ですから良い主治医に会うか会わないかで
その後の治療に雲泥の差がでます。
このさい病院の施設はあまり治療に関係ありません。

つまり大切なことは病院を選ぶことより、
良い主治医をえらぶことです。

つまり自分で医者を選ぶのです。

これがなかなか日本人にはわかりずらいのですが
とーーーーーても大切です。

病院はあくまでも病人を管理するホテルであり
自分の財力によって自由に部屋のサービスを
選ぶことができる施設でしかありません。

主治医があなたの治療の
すべての決定権をもっていますので
まずは評判の良い各専門の医者を探してみて下さい。
それがフィリピンで安心して医療にかかる
一番大切なコツです。



つまりフィリピンで医療を使うこつは
事前にその地域で有名な各専門の医者を調べておき
病気になったらどの医者にかかるかを
前もって決めておくこと。 

そしてその医者の良し悪しでどんな医療が受けられるかが決まります。

つまり医者を知らなければどこの病院へ行っても
良い医療を受けられません。

その地域の日本人会に行けば
大概お勧めの医者の名簿があると思いますので
口コミやそれらを参考にして自分が良いと思った
医者の名前を手帳に書き留めておいて下さい。

2009年7月19日日曜日

フィリピンの病院に行く前に絶対必要なものは?

さてこれからフィリピンに永く滞在しようとお考えの方に
フィリピンの病院を上手に使う方法を順をおって
お伝えしたいと思います。

今回はまずフィリピンの病院に行かざるをえなくなったとき
何を持っていけばよいかということについてお伝えします。

まずあなたが患者である場合には誰かお金を持っている人
もしくは緊急でもお金を貸してくださる人を必ず同行させるように
してください。

病院に入院してからは患者であるあなたは身動きできず
お金が足りなくなっても取りにいくことはできません。

クレジットカードで支払うこともできますが、
ことあるごとに現金が必要になってくるときがありますので、
その辺を考慮にいれある程度の現金は
持っていくようにしてください。

フィリピンの病院はお金がなければ何もできません。
お金がなければ薬を買えないばかりか
入院を拒否されることまであります。

そしていろいろな入院の手続きから
時々買ってこさせる薬の調達など
かならず病院には一人か二人の付き添いが必要です。

フィリピンの一般の私立病院は
患者の薬を自由に選ばせる権利を尊重し、
医者が処方して病院で使う薬も処方箋にして
患者に薬局で買ってこさせます。

そうすることで
患者は自由に値段の安いジェネリックの薬を選んで
節約することができます。 
そのかわり毎日誰かが付き添いとして病室に待機し、
必要な薬や点滴など外で買ってこなければなりません。

一部の高級私立病院は患者さんの便利を考えて
医師が処方した使用する薬をすべて
病院の薬局から準備し、患者さんがいちいち
薬を買ってこなくても良いようにしている所もありますが、
そういう場合は
大概すべてブランドものの薬をすべて使いますので
後で退院前に請求書で驚くような金額になりますから
十分注意してください。

もし保険に加入している場合は
その保険に必要なすべての書類を
忘れずに持っていくようにしてください。

入院している最中は主治医の医師に
毎日会うことができますから
そのような書類は入院している最中に
書いてもらうよう頼んでおきます。
退院後は医者も忙しいので
なかなかそういう書類をかいてくれません。

お金にどのくらい余裕があるかによって
病院の設備がぜんぜん違ってきます。

こちらの病院は根本的に患者さんを収容する
ホテルですので
自分が選ぶ’病室にいくら払うかで
快適さがかなり違ってきます。

その辺のことは次回詳しくお伝えしたいと思います。

2009年7月18日土曜日

フィリピンで入院?

こんにちわ

フィリピンに来てしばらくすると
よくある症状として風邪や熱
食中毒や下痢に悩まされることがあると
思います。

軽い症状なら我慢できるのですが
高熱が続いた場合や下痢の脱水症状がひどくなると
心身ともに疲弊して不安も大きくなり
決心して病院にいかざるをえなくなることが
あることと思います。

わたしの場合もやはりそうで
学生のころ多少の下痢や腹痛は日本から
持参した正露丸を飲んで我慢し、熱や頭痛は
フィリピンの薬局で売っている’解熱剤で治していました。

ところが学生をして5年目、食事や水にはかなり気をつけて
いたにもかかわらず、アメーバ赤痢にかかってしまい
血便はでなかったのですが下痢の脱水症状に悩まされ、
腹痛もひどく、決心して病院にいきました。

病院でいくらかかるのかわからず、適当に5千ペソほど
財布に入れてフィリピン人の友達に一緒に来てもらい
セブのべレス私立病院にいきました。

患者である私はべレス病院のEmergencyRoom(救急医療室)に
連れて行かれ医学4年生インターンに囲まれ
いつから症状がはじまったのかとか尋問をうけ
その後入院が必要だが誰か主治医がいますかと聞かれました。

その時はまだフィリピンの医療システムの違いとか知りませんでしたので
主治医がいるかと聞かれた時、何のことかよくわからず、ここは病院なのに
なんで患者に医者がいるかと聞くのかと半ば怒りながら、医者なんか誰でもいいから
早く治療してくれといったら友達がフォローをしてくれ、ここの大学の学生だから
大学の教授の医師を主治医にして入院することになりました。

その後付き添いの友達が入院の手続きを受付でしてくれ 
私の病室を決め、入院代として3千ペソを払ってやっと入院できました。
その間私は患者なので救急医療室で入院の手続きが終わるまでただ待ち
血液検査やその他の検査をしてから病室につれていかれました。

私は2人部屋の病室でしたが幸い他に患者がいなかったので実質個室に入り
そのあと看護婦が血圧検査などをしにきたあとは一人部屋に取り残され、
友達が来てくれなかったらむちゃくちゃ孤独を味わうところでした。

部屋はやや古く、ただベッドと小さな机があるだけのテレビも何もない部屋で
最初は腹痛の苦しみで気にはしていなかったのですが、
いざ腹痛などの症状が薬と点滴でやわらいでくると、ほんとに退屈になり
夜にはお化けが出そうな雰囲気で、すぐに退院したくなりました。

3,4時間おきに見に来る看護婦にもう退院したいとお願いしても、取り合ってくれず

一日一回しか来ない主治医の教授に言うともう少し点滴で体力をつけてから帰らせてあげると言われ、かなり長く感じる時間を病院で過ごしました。

3日後に教授に退院してもよろしいと言われたのですが入院中の薬や

部屋代で5千ペソ支払わないと退院できないことがわかり、

急遽友達に立替してもらい退院できました。

私の場合フィリピン人の友達がいたので何事も不自由なく無事退院することが

できましたが私ひとりだったらどうなっていたかと思いだします。

2009年7月16日木曜日

フィリピンの病院はこわい?信用できない?

はじめまして

私はアジアに貢献しようと高校卒業後
フィリピンに単独渡り英語の猛勉強をして
フィリピンのセブにある医科大学を卒業し
長い研修を経て、今はミンダナオの地方都市で
健康センター所長医師補佐としてボランテアを
しながらフィリピン人の健康に貢献する毎日を
過ごしています。

一般教養だけの学生のころまでは私も病気知らずで、
日本でさえも病院に行くのは緊張していたものですから
言葉がうまく通じないフィリピンではなおさらで
フィリピンの病院に行くのをすこし怖く感じていました。

ところが私が医学過程を勉強していたころ
英語で分厚い教科書を読み覚えるストレスのためか
ついにアメーバ赤痢にかかってしまい
その後関節炎も併発して動けなくなり
ライター症候群というちょっと信じられない病気で
入院することになりました。

大学病院に入院したのですが
フィリピン人の友達がいたから
困らずにすみましたが
自分ひとりで入院となったら
何をどうしてよいかわからず
不安と痛みで大変なことになっただろうと思います。

その後無事医科大学を卒業し
セブのべレス病院やビセンテソットー国立病院、
そしてチョンホア病院で研修を積んだあと
ミンダナオの地方都市に移ったわけですが

その研修中やこの地方都市でさえも
たまに日本人が患者として重態で入院することが
ありました。

たいていの日本人は高齢であまり英語が話せず、
奥さんか付き添いのフィリピン人が片言の日本語で
通訳をしてなんとか対処していましたが
フィリピン人の医者のほうも何がどのように苦しいのか
患者の訴えることがよくわからず、最善をつくしても
日本人の患者さんは不服そうな疑わしい顔で医者を見るので
正直敬遠して、その患者さんを診るのを嫌がる先生もけっこういました。

そしてその患者さんの日本人の方も、
一番何とかして欲しい痛みや苦痛をがまんしながら
その面自分のまわりで何がどうなっているのか
よくわからず、お金の問題もあわせて不安に悩まされ
フィリピン人の医者はなんて態度の悪い
患者をきちんと診てくれない信用できない奴だと
文句をよく言っていました。
そして何をされるか分からないから早く退院したいと
言うのがよくあるセリフでした。

私は今ではセブアノ語で普段話しているので
日本人の方たちからフィリピン人だと思われ
その患者さんに日本語で話しかけると
きょとんとした目で見られます。

フィリピンの医療システムや医者の言い分を
説明してあげると、やっと医療の違いを理解し
何がどうなっているのか見えてきて不安が
やわらぎ、とたんに病状が良くなるケースもありました。

それらの経験も踏まえ
もし万が一フィリピンで病気にかかってしまい
病院に入院することになったらどうするか
医療のシステムの違いも含めて
賢い利用方法を皆さんにお伝えし
みなさんの不安をすこしでもやわらげることが
できたら幸いです。