フィリピンで入院? フィリピンの病院の賢い利用方法: フィリピンで入院?医者を選ぶコツ1-医療システムについて

2009年7月29日水曜日

フィリピンで入院?医者を選ぶコツ1-医療システムについて

こんにちは

さて何度もフィリピンで賢く医療を使うためには
まず良い医者を選ぼうと言って来ましたが

さて実際どうすればよい医者を選ぶことができるでしょうか?

まず本題に入る前にフィリピンの医者がどんな医療制度で免許を
とっているのかなどから説明したいと思います。
これが分からないと理解しずらいと思いますので。

まずフィリピンの医学校は一般教養としてまず4年制の大学を
卒業してから入ることができ日本の修士課程と同じようなレベルに
医学校があります。

医学校ではアメリカの最先端の教科書がそのまま使われ
授業はすべて英語で行われます。
授業はおもに暗記科目が多く分厚い教科書を
徹底的に暗記して各科目の試験を合格しないと
次の学年に進むことができません。

1年生はおもに基礎医学を学び、2年次からは病理学、
そして3年次には臨床医学を病院で実際に患者を見て
学び、4年次には学生研修医(インターン)として
付属病院の救急医療室などに待機して勤務医のアシストを
36時間体制でしながら実際の患者の診察に立合います。

そしてすべての試験をぶじ合格すると医学校を卒業でき、
その後さらに1年の研修(Post Graduate Internship)を
地元の病院で医師見習いとしてほとんど医者のような立場で
実際に患者を診ながら経験を積み、病院から合格の評価を
もらえると、そこではじめて医師国家試験を受けることができます。

フィリピンの病院はマニラやセブのような大都市の大病院を
のぞき、大概最新の医療設備が整っていませんので
フィリピンの医者は医療機器の最新技術などあまり使うことができませんが
その分実際の目で患者をみる臨床技術をとことん
貧しい患者さんを診て経験を積むので、その辺は日本より
優れているかもしれません。

医師国家試験を合格するとはれて医者として
病院の勤務医になり給料をもらうことができますが、
その段階ではまだ専門を持たない一般医としかよばれず、
給料も月2万ペソ前後しか貰えません。

その後内科や外科などの専門課程に進みたい場合は
大都市にある大病院に所属し各専門課程の勤務医として
その科に来る患者だけを診て経験を積みます。

内科なら3年間、外科なら5年間病院で勤務しながら
経験を積みその科の専門国家試験に合格して
やっと内科もしくは外科の専門医として開業できるように
なります。

もし内科の心臓科とかさらに臓器の専門を持つ場合は
その後さらに2年の研修をフィリピンの大病院か
アメリカに渡って研修し、最新技術を習得して開業します。

ですから日本では実際に患者を診ない様な病院の教授クラスの
医者が開業医として町の中で患者を診ているわけです。

フィリピンの医療システムは根本的にビジネスですので
医者もそれぞれ医療技術を競って知名度で営業しているわけです。

開業している医者の給料はすべて診察料からきますので
病院や薬には直接関係せず、有名な医者ほど診察料が
高くなります。

そのため開業医の間でも診察料や医療技術に雲泥の差が
あり、患者は自分のふところの大きさによって自由に医者を
指名して自分の主治医にすることができます。

ですから良い医者を選ぶ条件の一つはその医者の知名度です。
知名度が高く評判の良い医者を選ぶようにしてください。

専門医の中でもフィリピン医学会の難しい試験に合格し承認医師として
登録された医者はDiplomateやFellowなどの称号を名前の後に
つけることができます。

ですから同じ専門の医師でも名前のあとに称号がある医師のほうが
格が高く、最新の医療をうけることができます。






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